第11章 決断…
潤は俺の上で散々乱れた挙句、二度目の吐精をした瞬間、まるで電池の切れたロボットみたく動かなくなって…
「風呂入らねぇと、腹壊すぞ?」
それでなくても人一倍腹弱いのに…
俺が何度起こそうとしても微動だにせずで、結局眠ったままの潤の身体をタオルで清め、俺は一人で風呂に入った。
いつもより広々としたバスタブに足を伸ばし、肩までしっかり浸かると、全身の疲れが一気に抜けて、その代わりとばかりに睡魔が襲ってくる。
俺は両手に湯を掬うと、それを顔に浴びた。
しかし、まさか潤がそんなことを考えてたとはな…
正直、驚きだったというか…
潤は誰よりも母さんのことを大切にしているから、その母さんを悲しませるようなことは、絶対にしない…ってそう思っていた。
ただ、ずっと今の関係を隠し通すことは、俺自身“出来ない”とは思ってはいた。
いつかは打ち明けなきゃ、って…
意図せず知られるよりは、自分の口から、って…
でもなあ…
いざとなると…、やっぱ気が重い。
俺は湯船の上に溜息を一つ落とすと、逆上せる前にと風呂から上がった。
湯上りの身体にバスタオルだけを巻き付け、潤の寝室をそっと覗くと、よっぽど疲れてたのか、豪快ないびきが聞こえてきた。
…ったく、人の気も知らねぇで、呑気な奴だぜ(笑)