• テキストサイズ

99.9%のDNA【気象系BL】

第11章 決断…


吐精の勢いのまま後ろに倒れそうになる潤を、咄嗟に抱きとめる。

つか、ただでさえ潤の方がタッパもあるし、体重だって俺よりもあるのに、グッタリと弛緩しまくってるからか、余計に重く感じて…

「ったく…、手のかかる弟だぜ、まったく…」

俺は潤の乱れた前髪を撫で上げると、そつとベッドの上に横たえた。

そして、潤の中からゆっくり抜け出ようとした、その時…

「だめ…、和まだイッてないじゃん…」

「俺は良いよ…」

潤さえ気持ち良くなってくれれば、正直自分のことなんてどうだっていい。

でも潤はそうは思っていなくて…

「やだよ、俺だけなんて…。和もちゃんと気持ち良くなって、ね?」

末っ子特有の甘えた声と目で小首なんか傾げて来やがるから、狡ぃよな…

「分かったよ…。本と、お前には負けるよ」

いや…、俺が潤に甘過ぎんのか?

「いいや、そんなことはない…」

「えっ…?」

うっかり心の声が漏れていたのか、潤が不安そうな顔で俺を見上げた。

つか、普段はギリシャ神話にでも出て来そうな顔立ちをしてるくせに、俺の下だとどうしてこうも可愛くなるんだろうね?

はあ…、マジでたまんねぇよ…

潤が寝たら、一人でゆっくり考えようと思ったけど、仕方ない。

俺は一旦潤の中から抜け出ると、ベッドに仰向けになり、その上に潤を跨らせた。
/ 206ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp