第11章 決断…
「本当に…いいのか?」
もし俺達の関係を二人が認めてくれなかったら…
俺は良い…、一人になることは慣れてるから…
でも潤は違う。
ずっと愛情に包まれてぬくぬくと育って来た潤は、一人になることの怖さをまだ知らない。
だから俺は再度確認のつもりで聞くんだ…
「後悔…しないのか?」ってね。
後々母さんを恋しがって泣くくらいなら、カミングアウトなんてしない方が良い。
でも潤は…
「しないよ…、後悔なんてしない。もし分かって貰えなくても…、例え親子の縁を切られたとしても…、俺は後悔しないよ?」
徐に身体を起したかと思うと、俺の首に両腕を巻き付けて…
「だって兄ちゃ…、和は俺から離れたりしないでしょ?」
俺の唇に自分の唇を重ね、その柔らかさを楽しむ間もなく舌先を突き入れてくる。
手先の不器用さに反して器用な潤の舌先は、俺の口の中を満遍なく舐めると、突然のことに戸惑うばかりで、応戦出来ずにいる俺の舌先を絡め取った。
そして俺の首に絡んでいた手が滑り、何も隠す物のない俺の中心をスルリと撫でるから、思わず潤の手を掴んだ。
「ん…、じゅ…、まだ話終わってない…だろ…」
「だって俺…」
キスだけですっかり熱を帯びた潤が、視線を下へと向ける。
ああ、なるほどね(笑)