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99.9%のDNA【気象系BL】

第11章 決断…


「和…? どうして…?」

両腕を枕に、潤の横に仰向けになった俺を、潤が驚いた様子で覗き込む。

そりゃそうだよな…、今までセックスの途中で投げ出すことなんて、ただの一度だって無かったんだから…

「気持ち良く…無かった、とか…?」

潤があまりにも不安そうな声を出すから、俺は枕替わりにしていた腕を潤の首の下に突っ込むと、そのまま肩を抱き寄せた。

「違うよ…、そんなんじゃない…」

だって潤の中はいつだって熱くて、ずっと潤に包まれていたいって思うくらいなのに、その俺が“気持ち良くない”なんて思う筈がない。

「じゃ…、ど…して…?」

いつもは兄の俺に対しても強気な弟の潤が、珍しく気弱な声を出す。

つかさぁ…、そんな目で見られたら、無理矢理押さえ込んだ理性が暴走始めんだろうが…

俺は潤の目から視線を逸らすように、残った片手をサイドテーブルに置いた煙草へと伸ばした。

潤の部屋で煙草を吸うと、部屋が臭くなるって潤が嫌がることを知っていながら、煙草に火を付けた。

「お前さあ…、最近何か悩んでんだろ…」

見上げた視界が、吐き出した紫煙に曇る。

「別に何も…?」

潤は咄嗟に誤魔化すけど、俺には分かんだよね…

絶対“嘘”だ、ってさ…
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