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99.9%のDNA【気象系BL】

第10章 非対称…【Extra Edition】


「ね、早くロウソク消しなよ」

「えっ、あ、う、うん…」

カウンターに置かれた、雅紀特製フルーツ盛り沢山パンケーキのロウソクに、照れ臭さを感じながらフーっと息を吹きかける。

「わーっ、すごーい、おめでとう! 」

「あ、ありが…と…」

っていうか、なんか…わざとらしくない?

「ねぇ、ほんっとーに覚えてたんだよね、俺の誕生日…」

「あ、あ、あったりまえでしょ、忘れるわけない…じゃん…?」

なんか…歯切れ悪いのは、俺の気のせい?

「そうだよね、雅紀が俺の誕生日忘れるわけないよね!」

一度ならず二度までも…なんてこと、ある筈ない。

ここは素直に喜んでおくべきだよな。

「ありがとう、俺嬉しいよ」

「俺も、喜んで貰えて嬉しいよ!」

「あ、ねぇ、誕生日だし…、一つだけわがまま言っても良い?」

高価なブレゼントなんていらない。

欲しいのはただ一つ…

「あーん…して食べさせて欲しいんだけど…」

俺もあの二人のように…ううん、同じじゃなくたっていい。

だって雅紀は雅紀なんだから、潤くんみたいに愛して欲しいとは言わない。

でも、あの“あーん”はちょった羨ましかったんだよね…

「だめ…かな…?」

俺は雅紀の顔を上目遣いで見上げた。
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