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99.9%のDNA【気象系BL】

第9章 家族旅行…


「ほら、腕枕してやるから、来いって…」

枕替わりに組んでいた手を解き、俺が頭を乗せ易いように伸ばしてくれる。

そんなちょっとした優しさにすら、俺がドキドキしてるの、和は気づいてるんだろうか…

「おじゃま…します…」

「うん…」

本当は和の腕に飛び込みたいのをグッと堪えて、ゆっくりとした動きで、和の腕に頭を預けた。

普段は見下ろすことの多い和の顔を見上げる俺…

綺麗な形をした唇がすぐ目の前にあって…、正直ヤバい…

「どうした…?」

「な、なんでもない…」

下手な誤魔化しなんて、和の前では通用しないって分かってるけど、やっぱ誤魔化さなきゃ…だよな…

だって俺…けっこうヤバい状態になってるんだもん。

だから…かな…、和にピタッと身体をくっつけたいのに、どうしても腰が引けてしまって…

足だって、不自然にモゾモゾしちゃってるし…

当然、

「潤…、お前…」

「へ、へっ…、あっ…、ひゃっ…!」

和が見逃すわけもなく…

俺の頭の下にある腕とは別の手が、丁度俺の脇腹の辺りをスルッと撫でたりするもんだから、変な声は出ちゃうし、身体は飛び上がるしで…

「ほ…しい…、和が、欲しい…」

だめだ…って分かってるけど、欲望を抑えられなくなってしまう。
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