第1章 兄弟…
潤side
和の指が俺の恥ずかしい部分を撫でた。
それだけのことなのに、吐き出したばかりの俺の中心にまた熱が集まっていく。
和はそれを見逃さない。
「ここ、感じるの?」
床に張り付いた俺の顔を覗き込むと、また意地悪に口元を歪めて笑った。
「もぉ…いちいち聞かないでよ…、恥ずいから…」
俺は思いっきり頬を膨らせ、見下ろす和を睨み付けた。
和のせいなのに…
和が触れられてると思うだけで…
でも欲張りな俺はもっと触れて欲しくて、
「焦らしちゃ…やだ…」
と、つい強請ってしまう。
「お前さぁ、その顔誰にも見せんなよ?」
言いながら和の指が俺の蕾にグッと押し入った。
「…っ、んぁっ…はぁ…あっ…」
「痛い?」
「ううん…大丈夫、みたい…」
痛くはない…あるのはほんのちょっとの圧迫感。
俺が首を振ると、和の指がゆっくりと抽挿を始めた。
狭い中を押し広げるように掻き混ぜながら、内壁を擦られると、俺の膝がプルプルと震えだす。
すっかり萎えてしまった中心も、少しずつその元気を取り戻し、和の指が三本まで増やされる頃には、もうガチガチの状態になっていて…
「ん…はぁ…っあ、あっ、えっ…そこ…や、だめぇ…んぁ…っ…」
指が前立腺を掠めた瞬間、俺は二度目の熱を放っていた。