第1章 兄弟…
和成side
逃げようとする潤の腰を捕まえて、グッと引き寄せた。
驚いて振り向いた潤の濡れた瞳が俺を見上げる。
「おま…、その顔、ヤバいって…」
潤の腰を持ち上げ、後ろから腕を回して前を握りこんだ。
ゆるゆると上下に扱いてやると、フローリングの床にポタポタと滴が落ちた。
「あ、あ…はぁ…ん…やぁ…あぁ…」
床に頬を擦り付ける潤の顔が、まるで熱に浮かされるみたいに上気する。
「イキたかったらイケよ?」
「で、でも…んぁ…いい…の…?」
「いいからイケよ、ほら?」
尖端から溢れ出る蜜を絡めながら、一気に責め立てる。
「…っあ、あ、やだ…いっちゃ…う…あ、あん…んん…!」
潤の身体がブルッと震えた。
そして俺の手の中で勢い良く弾けた熱は、床に白い溜まりを作った。
肩で荒い息をしながら崩れそうになる膝を、腰に回した腕で支えた。
「イッちゃったね?」
「ん…はぁ…だって…イケって…言ったの…和だよ?」
どこまでも従順な潤が、堪らなく可愛いくて…
「悪ぃ…ベッドまでムリかも…」
目の前に晒される割れ目を辿り、途中の窪みで指を止めた。
周りをそっと撫でると、ソコはヒクヒクと俺を誘った。