第8章 秘密…
「ごめ…、和…」
謝る必要なんてないのに…
「構わねぇよ…。つか、そろそろアレ使ってみるか…」
今が物足りないわけじゃない。
でもせっかくじゃん?
俺はボトルのキャップをパチンと開けると、トロンとした液体を手のひらに垂らした。
「足、開いて?」
「こ、こう…?」
両膝を腕で抱え込むようにして、潤が両足を開く。
それまで隠されていた部分が晒され、目の前でヒクヒクと俺を誘うそこに、たっぷりのローションで濡れた手を触れさせた。
するとローションの冷たさからか、潤の腰が微かに揺れた。
「どう…だ?」
即効性と書いてあるくらいだ、どんだけ早くその効果を発揮するのか、気になって仕方ない。
「どう…って言われても…」
苦笑いを浮かべる潤の表情からは、今の所なんの変化も感じられない。
それどころか、俺の手からボトルを取り上げると、それを自分の手のひらに垂らした。
どう…するつもりだ?
あ、もしかして足りなかったとか?
なーんて脳天気なことを考えてる俺のケツが、突然ヒヤッとした物で濡れた。
「お、お前っ…、何してんの…?」
「なに、って…。和もローション使っといた方がいいかな、って…」
「はぁ? お、俺は必要ねぇじゃんか…」
だって挿れる側だし…
「くく、本気で分かってないんだね? かーわい♡」
な、なんなんだ!
もしかして俺、潤に遊ばれてる?