第8章 秘密…
ふたりで二人で一緒にシャワーを浴びて、縺れ合うようにしてベッドに倒れ込んだ。
どっちから…なんてことも分からないくらいに唇を貪り合い、舌を絡め合った。
着てる物なんて初めからありはしないから、湿り気のある肌に指を這わせれば、それだけで身体が震えた。
「舐めて?」
俺を見上げる濡れた目を微かに揺らしながら、赤い唇が俺を飲み込んでいく。
「すげ…、超気持ちイイよ…」
そう言ってサラッと下した前髪を掻き上げてやれば、嬉しそうに笑っちゃってさ…
更に一生懸命舌を絡めて来るもんだから、こっちも腹に溜まって来る射精感を堪えるのに必死になる。
「お前のも舐めてやろうか?」
俺の中心を咥えたまま、潤がコクリと頷き、されるがままにベッドに身体を沈めていく。
赤く染まった頬を撫で、唾液で濡れた唇を指の腹で拭ってやると、赤い舌先が伸びて俺の指先をペロリと舐めた。
やべ…、ゾクゾクすんじゃん…
俺は潤の舌に弄ばれる指先はそのままに、首筋や肩、胸の先にも唇を落とすと、ゆらゆらと俺を誘うように揺れる潤の中心に舌を這わせた。
「あぁっ…ん…っ…」
上擦った声を上げて身体を跳ね上らせる潤。
相変わらず刺激に敏感な身体だ。
俺はその反応を愉しむように、綺麗な雫を溢れさせる潤の中心を舌は勿論、唇でも刺激し続けた。
そしてとうとう、
「あっ…あ、イクッ…、イ…クッ…」
ブルリと身体を震わせた瞬間、俺の口の中に潤の味と匂いが広がった。