第8章 秘密…
潤はキャビネットの中から、次々と妖しけな形状の道具を取り出しては、テーブルの上に並べた。
その光景は正に圧巻で…
「すげーな、これ(笑)」
俺の口から思わず声が漏れた。
だって考えてもみろよ、長短や、太さの違いはあれど、形はほぼ同じ、男性器を模したものばかり。
自然と笑いだってこみ上げてくる。
「後はローションとか、そんな感じかな…。他の部屋に行けば、もっと特殊なプレイも楽しめたりするんだけどね…」
内心潤の言う“特殊なプレイ”ってのが気になりつつも、俺はテーブルの上に並べられた、所謂“大人の玩具”とローションのボトルを手に取った。
コレッて…確か…
そうだ、潤の部屋で見たアレと同じ、催淫効果のあるローションだ。
「なあ、これ使ってみないか?」
本音を言えば、このボトルを最初に見た時から、密かに気になってたんだ。
コレを使ったら、潤がどんな風に乱れるのか、実はとても興味があった。
「それと…コレ…」
テーブルの上に並べられた様々なタイプの玩具の中から、一つを持ち上げた。
「他のはさ、使用目的が分かんだけど、コレだけがどうしても分かんねぇんだよな…」
大体からして、他のモノに比べて長すぎるし、両方の先端にはどこからどう見ても“アレ”と分かる括れがあるし…
コレをどう使うのか…
俺は不思議で仕方なかった。
「ねぇ、兄ちゃん…? それ本気で言ってる?」
「うん、超本気」
「そう…なんだ…?」
そう言った潤の目が、一瞬キランと光った。