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99.9%のDNA【気象系BL】

第8章 秘密…


目の前にある潤の顎を持ち上げ、形の良い唇に自分のそれを近付けた時、俺はふと”あること”を思い出す。

「なあ、あの荷物って、もしかして…?」

そもそも俺が引き篭る原因になった、例のローションを含む“宅配便便の数々”だ。

「ああ、うん…。だってその…必要でしょ、ラブホってそういうアイテム…」

まあ、確かにそうだよな…ってか、認めちゃってんじゃんか、“ラブホ”って(笑)

「だからさ、ネットで見て、面白そうなのとか、後は機能性に優れた物とか? 色々気になった物を取り寄せてみたんだ」

なるほどな…

でもそれにしたって、けっこうな数だったけど?

「で、良さそうなのあったのかよ」

「うーん、幾つかは、ね?」

「ふーん…、それってさ、今ここにあんの?」

潤の仄かに赤くなった頬をスルリと撫でて、ニヤリと笑って見せる。

「えっ、まぁ…そりゃ…ね…?」

そう言った潤の目は、明らかな動揺の色が浮かんでいる。

「見せてみろよ、それ…。なんなら今ここで試してみようぜ?」

せっかくこんなトコ来てんだし、普段とは違った楽しみ方をするのも悪くない。

それになんてったって、俺の誕生日だしな?

楽しまない、って手はないしね?

「ちょっと待ってて?」

俺の腕から抜け出した潤が、若干内股気味になりながら、細かな彫りの細工が施された洋風のキャビネットの鍵を開け、開いた扉の中に手を入れた。
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