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99.9%のDNA【気象系BL】

第8章 秘密…


「ねぇ、兄ちゃん?」

結局誰に見られることも無く、ずっと手を繋いだまま駐車場に降りると、車を前にして潤がふと足を止めた。

「なんだよ…」

「あの、さ…。手、繋いでてくれるのは、超嬉しいんだけどね、手繋いだままじゃ車に乗れないんだけど…」

「えっ、あ、そっか…」

言われて気付いた俺は、慌てて潤の手を解放すると、潤が乗り込むよりも前に助手席のシートに身を埋めた。

なんだろうな…

つい今朝方まであんなにも潤に対して怒ってた自分が、おかしく思えてくる。

だって今俺の隣にいる潤は、パリッとキメてはいるものの、やっぱり可愛さの方が何十倍も勝っていて、ここが車の中じゃなければ、間違いなく押し倒してるレベルだ。

つか、ヤベ…

これ以上潤の顔見てたら、マジで勃っちまう…

俺は俄に盛り上がった股間を潤に気付かれなくて、狭い車内で足を組むと、視線を車窓に向けた。

なのに、

「兄ちゃん…、ソレ隠れてないから(笑)」

笑いを含んだ潤の声に、内心ビクッとする。

「う、うるせぇ…。んなことより、さっさと車走らせろよな…」

「はいはい、分かりました(笑)」

ったく、こんなことなら引き篭もってる間にヌいときゃ良かった。

これじゃまるで、ただの欲求不満みたいじゃんか…
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