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99.9%のDNA【気象系BL】

第8章 秘密…


「あっ…」

短い悲鳴を上げて、潤がずっと塞き止められていた熱を床に吐き出した。

そしてグッタリとした身体を床に投げ出して、顔だけをこちらに向けると、声には出さず唇だけを動かした。

こんなの嫌だ、って…

俺だって嫌だよ、こんな一方的なセックスなんて、潤とはしたくない。

でもこの時の俺は、潤に裏切られたって…、その思いだけしかなくて…

潤だけじゃない、俺にだって秘密の一つや二つあるって、ちょっと冷静になって考えれば分かることなのにね。

結局俺は床に横たわったままの潤を残し、自分だけさっさとシャワーを浴びると、そのまま自室へと引き篭もった。

最近始めたばかりのソフトをセットして、ゲーム機の電源を入れる。

するとものの数秒も経たないうちに、液晶には二人のキャラクターが映し出され、能天気に踊り始めた。

なんだろうな…、今はその能天気な姿にさえ腹が立つ。

「はあ…、俺も相当ガキだわ…」

閉じたドアの向こうから聞こえた僅かな物音に、今更ながらに自己嫌悪する。

とはいえ、”ごめん”の一言も素直に言えない俺は、早々にゲーム機の電源を落としてベッドに潜り込んだ。

壁一枚挟んだ隣の部屋で、潤が声を殺して泣いてるのも気付かないフリをして…
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