第8章 秘密…
「あっ…、ちょ、かずっ…、激し過ぎっ…」
当たり前だ。
俺に隠し事してる罰だからな。
首が捥げる程乱暴に揺さぶって、腰が砕けるくらいに強く突き上げてやると、
「ね…、も、イキそ…」
すぐに根を上げる潤。
だけどそう簡単にはイカしてやらない。
だってそれじゃお仕置きにはならないからね?
「まだまだだよ…」
俺は四つん這いになった潤の前に手を回して、固くなった中心の根元を、キュッと指で締め付けた。
「ああっ…、やだやだっ…、苦しいよ…ぉ…っ…」
そうだろうな?
急に行き場を失くしたら、そりゃ苦しいよな?
でもな、潤…
俺だって苦しいんだぜ?
仕事絡みってのが、もしかしたら本当にそうなのかもしれない。
だけど、だ。
俺達の間で「秘密」なんて言葉…、使って欲しくなかったんだ。
俺達は、正真正銘血を分けた兄弟で、でも恋人でもあって…
普通の恋人同士よりも、うんと濃い関係で繋がってる筈なのに…
正直、ちょっとショックだった。
俺は潤の根元を握ったまま、高速で腰を打ち付けると、一瞬キュッと締まった弾みで潤の中に欲を吐き出した。
「かず…、俺…も…」
涙目になった潤が肩越しに俺を振り返る。
でも俺はわざと視線を合わせることなく、潤の中から中心を引き抜き、それから漸く戒めを解いた。