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99.9%のDNA【気象系BL】

第7章 バングル…


キッチンから戻って来た翔さんの手には、二つのマグカップが握られていて、香ばしいコーヒーの香りが鼻を擽った。

「…ありがとうございます」

受け取ったマグカップを作業台に置くと、冷ますために息を吹きかけていると、作業台の過度に腰を掛けて、クスクスと肩を揺らした。

「あ、あの…何か?」

「いやさ、話には聞いてたけど、相当可愛いよね、君」

へっ…?
何言ってんの、この人…

「アイツ…和ね、会う度言うんだよ、潤は可愛い、ってさ。見た目超イケメンなのに、実は超天然で、笑った顔は天使みたいだ、ってね」

兄ちゃんがそんなことを…?
ってか、兄ちゃんてばもぉ…照れるじゃんか…

「俺、そんなじゃないですから…」

だって、俺なんかより、寧ろ兄ちゃんの方が、よっぽど可愛いのに…
何気に女の子みたいに見える時だってあるし…

「そうか? 昨夜は随分可愛い声聞かせて貰ったけど?」

えっ…、えぇぇっ…?

それってもしかして、聞かれてた…ってこと…?

「ああ、俺らの部屋、お前らの部屋の隣なんだわ。だから丸聞こえだった、ってわけよ」

マジ…ですか?

「あ、あの…聞こえてたって、その…全部…です…よね…?」

俺は顔が熱くなるのを感じながら、翔さんを見上げると、翔さんは当然とばかりに笑って…

「おかげで智がノリノリになっちゃって、大変だったけどな?」

って…

えっ…、えぇぇっ…?

まさか、翔さんと智さんもそういう関係ってこと?

ああ、もお…衝撃的過ぎて、俺の頭の中プチパニック状態なんですけど…
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