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99.9%のDNA【気象系BL】

第7章 バングル…


田舎の朝は早い。

…とは、まさにこのことで…

日が昇ると同時に大音量で響き渡る、軽快なラジオ体操の音楽に飛び起きてみれば、身体に感じる痛みに、思わず顔を顰めた。

「…ぃ…って…」

腰を擦りながら隣を見ると、気持ち良さそうに寝息を立てる兄ちゃんの寝顔があって、俺はそっとその額にキスを落とすと、兄ちゃんを起こさないようにベッドを抜け出た。

殆ど袖を通しただけ状態で脱ぎ捨てたジャージを着て、階下へと続く階段を降りる。

「おっ、随分と早起きだな?」

階段を降りた先のアトリエでは、翔さんがラジオ体操をしていて…

一瞬、アンタのせいだろ…、と心の中で毒づいてみるけど、まあそれも仕方ない。

なんたってこっちはご厄介になってる身…文句なんて言える筈もない。

「和がはまだ寝てんのか?」

翔さんがリズムに合わせて腕を回しながら、二階に向かって顎をしゃくる。

「え、ええ、まあ…。それより智さんは…」

早朝とは言え、この音量だ。
俺みたいに飛び起きるのが普通なのに、智さんの姿はどこにも見当たらない。

「ああ、智ならまだ寝てるよ」

ラジオ体操の全てのプログラムを終え、翔さんがCDデッキの電源を落とす。

そしてクビにかけていたタオルで汗を拭いながら、キッチンへと入って行った。

和も、だけど智さんも相当寝起き悪いんだな…
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