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99.9%のDNA【気象系BL】

第7章 バングル…


和の手が離れ、肩で息をする俺の背中に、お湯がかけられると、全身に纏っていた泡と一緒に、床に散らばった白い染みも流れて行く。

「お前先湯に浸かってろ。俺もチャチャっと洗っちゃうからさ」

「うん…」

とは言ったものの…

俺だけイカされた、ってのがどうにも癪に障る。

「やっぱいい。それより、洗って貰ったお礼に、俺も兄ちゃんの背中流して上げるよ」

やられっ放しってのは、俺の性分に合わない。

「い、いや、俺は別にいいよ…」

「いいからいいから。ほら、ちゃんと座って?」

椅子から上げようとした腰を押さえ込み、無理矢理椅子へと引き戻すと、俺はボディーソープを手に取った。

そしてしっかりと立てた泡を、和の背中に乗せて行く。

「綺麗にして上げるね?」

勿論、“アソコ”もね?

俺は和の、少し猫背気味の背中を、丁寧に撫でた。
和が俺にしてくれたみたいにね?

「どう? 気持ちいい?」

「まぁ…な…」

フフ…、和緊張してんだよね?
つか、期待してる?

だったら応えてあげなきゃね?

俺は和の脇の下に手を差し込むと、そのまま腕を前に回して、胸の先の小さな尖りを、それはわざとらしく手のひらで掠めた。

「ん…、はっ…」

和の白い喉元が仰け反って、一回り小さな背中が俺に倒れかかってくる。

俺は当然のようにそれを受け止め、その隙に和の股間へと手を伸ばした。

「あっ…、ちょっ…クッ…!」

えっ…、嘘…

触っただけ…だよ?
それなのに、もう…?

手に感じた温度に驚いて顔を上げると、正面に取り付けられた鏡に、何とも言えない表情をした和が写っていた。
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