第22章 対面
私は仕方なく左右を見て、左の方に進むことにした。しばらく進むとそこには...
『ハリー!!』
「え、ユウミ?!」
ハリーがいた。声をかけると驚いた様子のハリー。
「どうしてここにいるの?!ロンは?」
私はそこでロンは気を失っていただけだったことと、トロールのいた部屋のことを伝えた。
「そんなことが...」
『ハリー、ハーマイオニーは?』
おそらくハリーはあのセブルスの論理パズルを解いてこちらに来ただろうと思ったが、一応問いかける。すると予想通りの答えをくれた。
『そうだったのね。じゃあこの先ね...行きましょう?』
ハリーは頷き歩き出す。私はそれに着いていった。しかし、部屋に行く前にハリーは私に向かってこう言った。
「ユウミはここにいて。なにがあるかわからないから」
『...わかったわ。気をつけて』
ハリーの言葉にしばらくは隠れていた方が都合がいいと思って頷く。ハリーは私の言葉に頷いてから歩いていった。そこにいたのは...
「あなたが?まさかそんな!スネイプのはずだ!だって…」
クィレル先生だった。私はまだ顔を出さずにいる。
「セブルスか?はまり役だったがね。彼の傍に居れば、誰が、か、可哀想など、どもりの、ク、クィレル教授を疑ったりするかな?」
「でもスネイプはクィディッチの試合で僕を殺そうとして...」
「私だ、私が殺そうとした。あの時、マーレイが話しかけてきて目を離さなければ、うまくいっていたのに。セブルスは反対呪文で邪魔していたのだ」
「でもスネイプは僕のことを憎んでいるのに!」
「ああ。お前の父親とセブルスはホグワーツの同窓で、犬猿の仲だった。だが、殺そうとはおもわないさ」
「じゃあ、トロールを入れたのも...?」
「そう、私だ。だが、スネイプはだまされなかったがな。みんな地下室へ急いだのにあいつだけは3階へ向かった。あいつは常に私を疑っている。一人きりにはしなかった。だが、あいつは知らん。私は一人ではない、決して」
ハリーはクィレル先生の言葉で真実を知った。でもまだだ。もう少し。クィレル先生はみぞの鏡の方に近づき鏡を調べ始める。しかし見つからないのか、みぞの鏡の前に立った。すると、少しの動揺を顔に見せた。しかしそれも一瞬のことですぐにこう言う。