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愛される少女【HP】

第21章 試験と試練


すると、瞬く間に笛がひとりでに鳴り響く。それを聞いたフラッフィーは再び眠りについた。

「すごいよ、ユウミ!」

『もっと早く使えばよかったわ。ごめんなさい』

ハリー達に謝ると気にしないでと言われた。

「いいかい?僕が先に行って様子を見るから、合図があるまで降りてこないで。もしなにか起こったら君たちは逃げるんだ」

『...わかった、すぐに助けを求めるわ』

その言葉を合図にハリーが中に入り、しばらくすると

「大丈夫みたいだよ!」

そう聞こえた。なのでハーマイオニー,ロン,私の順番で中に入るとクッションのようなものがある。

「これのおかげで助かったな」

「何を言ってるの!これは'悪魔の罠'よ!」

ロンが辺りを見回しながらそう言うが、いち早く気づいたハーマイオニーが叫んだ途端に蔓が巻き付いてくる。

「悪魔の罠...悪魔の罠...苦手なものがあったわ!確かユウミにもらった本に...!」

『ハーマイオニー、これは暗闇と湿気を好むわ!』

ハーマイオニーが思ったより、テンパっているのかなかなか思い出さないので私が助け船を出す。

「そうだわ、それよ!」

「だったら火をつけて!」

「でも薪がないわ!」

やっぱりハーマイオニーは思ったよりずっとテンパっているみたいだ。ハリーの言葉にそう返すハーマイオニーを見てそう思った。

「気が変になったのか!君はそれでも魔女か!」

その言葉にハッとなったのか、ハーマイオニーは火を出してみんなが悪魔の罠から解放された。

「助かった...それにしても薪がないわだなんて」

ロンが横目にハーマイオニーを見ながら言った。ハーマイオニーは恥ずかしそうにしている。それを見て私は言った。

『ロン、ハーマイオニーの火がなければどうなってたかわからないのよ。ハーマイオニーありがとう』

ハーマイオニーがにっこりしてくれたので先に進むことになった。

「なにか音がする!」

ハリーの言葉にそちらを進むとそこにはたくさんの鳥みたいなものと箒がひとつある。

「不思議。こんな鳥見たことない」

「鍵だ、鍵鳥なんだ。どれかがドアを開ける鍵だ」

「どうなってるの?」

「わからない。...変だな」

「"アロホモラ"一応、やってみたけど...」

ハリーとハーマイオニーが話し合い、ロンも扉を開けようとするが開かない。

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