• テキストサイズ

愛される少女【HP】

第15章 お見舞い


しばらくして落ち着いたのか離れたクレアに気になっていたことを聞いた。

『クレア、ハリーたちは怪我なかった?私、途中で気を失ってしまったから』

「えぇ、3人ともピンピンしてたわ」

私があそこにいたことで、怪我をしていたらどうしようと心配だったが無事だったみたいでほっとため息をついた。

「いけない!ユウミ、私マダム・ポンフリー呼んでくるわ!」

慌てたように言ったクレアが連れてきてくれたマダム・ポンフリーは、私が起きたことに安心したような顔をしてから診てくれた。

「ここでもう少し安静にしていれば大丈夫よ。全く、その体で無理して!もっと自分のことを大事になさい」

ぷりぷり怒ったマダム・ポンフリーに謝罪とお礼を述べたのだった。クレアはエイミーとミアに伝えてくると去っていったので、自分の手を見つめボーっとしていた。そこからは、クレアから聞いたエイミーとミアやクレアがエイミーたちに言うのをたまたま聞いていたフレッドとジョージ、そしてどこから聞いたのかドラコとセドリックもお見舞いに来てくれた。

最後に現れたのはあの3人だ。ハーマイオニーは入ってすぐに目に涙を浮かべて私に抱きついたので抱き締め返した。それから、ハーマイオニーが落ち着くように背中を擦る。ハーマイオニーが落ち着いてから3人に座ってもらって話し始めた。

『3人は仲直りしたのかしら?』

私が気になっていたことを聞くと、3人は顔を見合わせてからゆっくりと頷いた。

『そう、良かった』

「ユウミ、私のせいで危険な目に合わせてごめんなさい」

にっこり笑っていると、悲しい顔をしたハーマイオニーが謝った。すると

「ハーマイオニーは悪くないさ。僕が君に酷いことを言ったせいさ。ユウミ、ごめんよ」

「それを言うなら僕もロンに何も言わなかったから...ユウミ、ごめんね」

3人は誰が悪いのかで揉めてしまっていた。それを見ておかしくなった私がくすくす笑うと、笑い声に気づいた3人が言い合いをやめてこちらをみた。

『ふふ、本当に仲良くなったみたいで安心したわ』

3人は顔を見合わせて照れたように笑い、それを見た私が笑うとそれに釣られたように3人も笑いだし、4人で笑っていた。

/ 559ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp