第84章 三大魔法学校対校試合
「マルフォイ、そいつは次の授業だ。今日はみんなで餌をやるだけだ。さあ、いろんな餌をやってみろよ...俺は、こいつらを飼ったことがねえんで、何を食うのかよくわからん...アリの卵、蛙のキモ、それと、毒のねえヤマカガシをちょっと用意してある...全部ちーっとずつ試してみろや」
「最初は膿汁だな」
シェーマスがブツブツ言った。
「私〜やりたくない〜」
「私もよ。危なくないのかしら?」
エイミーとクレアが複雑な顔をしている。おそらく、ハグリッドのことは嫌いではないが、餌をあげるのは勘弁してほしいといったところだろう。
「ア痛ッ!こいつ襲った!」
ディーンが10分ほど経ったとき叫んだ。ハグリッドが、心配そうに駆け寄る。
「尻尾が爆発した!」
手の火傷をハグリッドに見せながら、ディーンが忌々しそうに言う。
「ああ、そうだ。こいつらが飛ぶときにそんなことが起こるな」
ハグリッドが頷く。
「ギャーッ!ギャッ、ハグリッド、あの尖ったもの何?」
ラベンダーがまた叫んだ。
「ああ、針を持ったやつも居る。たぶん、雄だな...雌は腹のところに吸盤のようなものがある...血を吸うためじゃないかと思う」
ハグリッドの言葉に熱がこもっている。それを聞いたラベンダーはさっと箱から手を引っ込めた。
「そうか、なぜ僕たちがこいつらを生かしておこうとしているのか、これで僕にはよくわかったよ。火傷させて、刺して、噛みつく。これが一度にできるペットだもの、誰だって欲しがるだろうさ?」
皮肉たっぷりに言ったドラコ。
「可愛くないからって、役に立たないとは限らないわ。ドラゴンの血なんか、素晴らしい魔力があるけど、ドラゴンをペットにしたいなんて誰も思わないでしょ?」
ハーマイオニーが反撃して言った。ハーマイオニーの言葉にハグリッドを見ると、ハリーとロンもハグリッドを見ていて、ニヤッと笑った。ハグリッドも、モジャモジャひげの陰で苦笑いしている。
ハグリッドは、ペットならドラゴンが一番欲しいのだ。怪物のような生物が大好きで、危険であればあるほど好きである。1時間後、私達は昼食のために城に戻る道を歩いていた。
「あれ、いつまでやるのかしら?」
『そうね、見当がつかないわね』
「今は小さいからいいけど〜大きくなったら大変だよね〜」
私達は、スクリュートについて話している。