第11章 梟小屋と夕食
ざわざわとした声に目をゆっくり開けるとそこには複数の人がいた。
「「「ユウミ!!」」」
名前を呼ばれ顔を見るとそこには、クレアとエイミーとミアがいた。
『クレア、エイミー、ミア、授業は?』
「さっき終わったわ。ユウミ大丈夫?」
「私、マダム・ポンフリー呼んでくるわ!」
「大丈夫〜?」
3人に声をかけられて、軽く頷くと不安気だった顔を緩めてくれた。そこからミアが呼んできたマダム・ポンフリーに見てもらい大丈夫だとわかったので着替えて、寮に一旦戻ることにした。
「もう、無事で良かったわ。私、心臓が止まるかと思ったもの」
「私も!驚いたわ」
「ユウミ、もう医務室2回目だね〜」
3人それぞれに言われて、苦笑いしか出来なかった。
『クレアもミアもエイミーも、ありがとう』
そのあと寮に戻ると、あの授業に出ていた1年生に大丈夫か聞かれたので、笑って大丈夫よと言って部屋に支度をしに戻った。実は午後からは授業はないので夕食まで空いているのだ。ちなみに今日は記憶通りならば、ハリーとロンはハグリッドの小屋に行っているはずだ。私達3人は天気もいいので、外に行って散歩をすることにした。存分に外を満喫した私達は、中に戻ることにした。
『そうだわ!私、まだ両親に手紙を書いてなかったわ。今から書きたいから一旦寮に戻るわね。みんなは?』
「私は図書館に行くわ、調べたいことがあるの」
「あ、私もそうするわ!」
「私は〜日向ぼっこしてくる〜」
クレアとミアは図書館に、エイミーは日向ぼっこをしに外へ行くというので、そこで夕食の前に大広間の前で待ち合わせをすることと時間を決めて、別れた。寮に戻ってきた私は部屋に行くと、倒れたことは隠してクレアやミア、エイミーとのことや授業のことを書いて締めに自分の名前を書き、終えた。
『んん〜!ちょっと長すぎたかしら?でも大丈夫よね。あら!もうこんな時間なの?早く出してこないと』
伸びをしながら長く書きすぎたかなと思っていると、外は暗くなっており慌てて時間を確認するともう、夕食の時間が近づいていた。クレア達との待ち合わせの時間に遅れるといけないと急いで梟小屋に向かった。梟小屋まではかなり遠くて、もっと急ぎたかったがまた倒れたら笑えないと早歩きのペースで行った。