第7章 新しい友達
次に目を覚ますと昨日よりは体もすっきりしていた。どうしようかなと思いながら上半身を起こすと、カーテンがちょうど開いた。
「起きたのね。体調はどう?」
『大丈夫そうです』
私がそう言うとマダムポンフリーは、着替えたら寮に戻るように伝えてくれた。制服に着替えてカーテンを開けるとそこにはマクゴナガル先生がいた。
『ミネ..マクゴナガル先生!』
「いつもどおりで結構ですよ。ここには生徒はいません」
ミネルバはそう言い穏やかに微笑んでくれた。ミネルバもセブルスと同じで、お母さまを訪ねて家に来ていたのだ。
「体調が良くなったようで、安心しました。もう無理はしてはいけませんよ?」
ほっとしたような顔でしかし、たしなめるようにミネルバは言った。
『えぇ、無理をしたつもりはないのだけど、もう倒れないようにするわ』
寮の場所がわからなかったため、ミネルバに寮まで送ってもらい部屋に案内してもらった。そこでまた後で授業で会いましょうね、などと言葉を交わしミネルバとは別れた。私は音を立てないようにゆっくりと部屋に入った。部屋には4つベッドがあり、2つ空いていた。そのうちの1つのミーアのいるベッドにそっと腰を掛け、ミーアの入った籠をもちカーテンをひいた。
『ミーア、会えなくて寂しかったわ』
「ホー」
ミーアとは列車に乗ってから今まで戯れてなかったので、籠に手を入れると甘えるように鳴きながらすり寄ってくれた。可愛さのあまりに悶絶しそうになったが、耐えてしばらく戯れていた。あっという間に時間が経ち、ミーアを窓をそっと開けてそこから放し支度を始めた。
「...ユウミ?」
洗面台で髪の毛にくしを通していると私の名前を呼ばれて振り向くと、私の体は暖かいものに包まれていた。