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愛される少女【HP】

第54章 ホグズミード


ハロウィーンの朝、私はクレア達と朝食に向かった。

「楽しみだわ!本当に!」

「そうね、私も!」

ミアとクレアの会話に微笑む。私も楽しみだ。そして、私達は玄関ホールまで来た。フィルチがドアのすぐ内側に立ち、長いリストを手に名前をチェックしている。ひとりひとり、疑わしそうに顔を覗き込み、行ってはいけない者が抜け出さないよう、念入りに調べていた。私達も、そのチェックを無事に通ってホグズミードに向かう。

「最初、どこ行く?」

「私、ハニーデュークス行きたい〜」

クレアの問いに、エイミーが答える。それにみんな同意したため、まずはそこに行くことにした。私は、歩きながら考えていた。ハリーは、今日ルーピン先生と会っていろいろなことを知るのだ。

ルーピン先生がハリーとボガートの対決を避けたのは、例のあの人の姿になると思ったからということ。セブルスが、ルーピン先生にゴブレットを渡してそれをルーピン先生が飲んだこと。そしてその薬は複雑で、この薬が調合出来る魔法使いは少ないことをだ。

「ここだわ!」

ミアの声に、ハッと顔をあげる。そこにはハニーデュークスのお店があった。入るとすぐにお菓子のいい匂いに包まれる。

『いい匂い』

混んでいる店内を見て、クレアが提案した。

「みんな、買うものを買ったらお店の外で待ち合わせましょう」

それにみんな同意して頷いて、私達は一旦別れる。私は端から端をざっと見ていき、欲しいものを手に持ってそのままレジに行った。途中で新商品のヌガーがあって、試食品を無料で配っていたためそれももらった。

そして大量のお菓子を鞄にしまいこんで、お店の外に出る。どうやら、私が一番に出てきたみたいだ。しばらくして出てきたクレア,ミア,エイミーと共に他のお店も見て周り、私達は三本の箒でマグカップのバタービールを飲んでいた。

『あっという間ね!もうこんな時間よ』

「本当ね!飲んだら帰らないといけないわ。それにしてもこのバタービール本当においしいわね」

クレアが微笑んでそう言う。

「おいしいね〜、身体もぽっかぽかだよ〜」

「郵便局もすごかったわね!棚にとまっているふくろう200羽くらいもいたわよね?」

「いたわ!郵便の配達速度によって、ふくろうが色分けしてあったわよね!」

興奮したように言ったミアに、クレアが同意する。私達は、そのまま話続けた。

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