第5章 ホグワーツ特急
しばらくすると列車が着いたので、クレアとともに外に出た。
「よっく来た、イッチ年生!こっちだぞ!ほらほらぐずぐずせんと、急いだ急いだ」
「すごい大きな人だわ」
『そうね、驚いたわ』
ハグリッドだ!と思ってそちらを見るとハグリッドはとても大きくてクレアと二人して驚いた。しかし、指示に従ってクレアとともに急いで近寄った。
「さぁさぁ、あっちでボートに乗るぞ。着いて来い」
ハグリッドの進むペースが早く、それに加えて道が険しく歩きづらかったのと、先程付き添い姿くらましをしたこともあり体調が悪くなるのを感じたが、ここで倒れるなんて嫌だったので我慢しひたすら歩いた。しばらく歩くとそこにはボート乗り場があった。
「4人ずつボートに乗り込むんだ!」
ハグリッドの声に近くのボートを見たが、1人しか乗れなかったのでクレアに譲り、他のボートを探していると声がした。
「ユウミ、空いてるぞ」
声のした方を見ると、ドラコとドラコとよく一緒にいるクラッブとゴイルがいた。
『ありがとう、ドラコ。空いてなくて探してたの。クラッブとゴイルも久しぶりね。乗らせてもらうわ』
クラッブとゴイルに断りをいれて、ドラコの差し出してくれた手に掴まり乗り込んだ。
『ありがとう、ドラコ』
「別に大丈夫だ。それより顔色がよくない。体調が悪くなったのか?」
笑顔でドラコにお礼を言うと、ドラコはこちらを心配そうに見ていた。
『少しね。でも、大丈夫よ。ありがとう』
笑顔で答え、そこからはドラコと話していた。
「ホグワーツに近づいてきたぞ!」
ハグリッドの声にそちらを見ると、夢にまでみたあのホグワーツが見えていた。とても壮大で美しく感動のあまりに見つめすぎて、ドラコが声をかけてくれなければ頭をぶつけるところだった。ボートから降りて、ネビルのヒキガエルのトレバーが見つかったりとあったが無事にホグワーツにたどり着いたのだった。