第34章 魔法薬学
「えっ!あ!へ、変な意味じゃないよ?」
セドリックは私の反応を見て、自分の言ったことに気づいたのか頬を赤らめてあたふたとそう言った。
『ふふ、わかってるわ。ありがとう』
セドリックの反応がおかしくて私は笑ってしまう。それを見たセドリックも微笑んでくれる。
『私、図書館に行くの。そろそろ行くわね』
セドリックとそこで少し話してからそう言って別れて、私は図書館で勉強をしたのだった。
月曜日の朝になると、コリン・クリービーが襲われ、今は医務室で死んだように横たわっているというニュースは、学校中に広まっていた。1年生は一人で勝手に動くと襲われるということを怖がっているようで、しっかり固まってグループで城の中を移動している。
『...フレッド、ジョージ何をしているの?』
私はおできだらけになって、銅像の陰からジニーの前に飛び出した二人を見かけたためそう問いかける。二人が言うには、ジニーが'呪文学'の授業でコリンと隣り合わせの席だったためすっかり落ち込んでいるのを励まそうとしているらしい。励ましているようには見えないとは言えずに、私は黙っていた。
「ジニーが悪夢にうなされていると母さんに手紙を書くぞ!」
そんな私達のところへパーシーが激しく怒りながらこちらにきて二人を脅してやっと二人はやめたのだった。
『あれはなに?』
私は変なグッズを見かけたためクレアに問う。
「あれは、魔除けやお守りなどの護身用グッズよ」
「あんなもの〜買う人がいるの〜?」
エイミーに私も同意だ。しかし、ミアが何かを指差して言った。
「あれを見て」
そちらにはネビルがいて、悪臭のする大きな青たまねぎ,尖った紫の水晶,腐ったイモリの尻尾などの護身グッズを買い込んだみたいだ。そこを他のグリフィンドール生から、君は'純血'なのだから襲われるはずはないと指摘を受けている。
「最初にフィルチが狙われたもの。それに僕がスクイブだってこと、みんな知ってるんだもの」
ネビルは丸顔に恐怖を浮かべてそう言った。
「みんな、怖がってるわね」
クレアの言うとおり、ホグワーツでは恐れ疑う雰囲気が漂っていた。
「ユウミ、ちょっといい?」
ミアから呼び掛けられたため、近づいていく。
『どうしたの?』
「お父様からクリスマス休暇にお会い出来るって手紙が来たわ」