第32章 狂ったブラッジャー
まさか小さい頃に飲んでいた薬が、セブルスの作ってくれていた薬だとは知らずに驚いた。
『ありがとう』
驚きのあまりお礼を言っていなかったことに気づいて、セブルスに笑顔でお礼を言うと軽く微笑んでくれた。しばらく話していたが、だんだん眠くなってしまいそれをセブルスに告げる。
『セブルス...眠いわ』
「薬が効いてきたのだろう。ゆっくり休みなさい」
セブルスがそう言うので、それに従い大人しく眠気に身を委ねた。ロックハート先生によるハリーの骨抜き事件を回避したため、あの屋敷しもべ妖精とハリーは会わなくなってしまうのかと思いながら。