第3章 新しい世界
落ち着いた私を椅子に座らせてくれて3人で改めて読んでみた。
ホグワーツ魔法魔術学校
校長 アルバス・ダンブルドア
マーリン勲章、勲一等、大魔法使い、魔法戦士隊長、最上級独立魔法使い、国際魔法使い連盟会長
親愛なるマーレイ殿
このたびホグワーツ魔法魔術学校にめでたく入学を許可されましたこと、心よりお喜び申し上げます。教科書並びに必要な教材のリストを同封いたします。
新学期は9月1日に始まります。7月31日必着でふくろう便にてのお返事をお待ちしております。
敬具
副校長 ミネルバ・マクゴナガル
『私、嬉しいわ、本当は不安で仕方なかったの』
改めて気持ちを吐露すると二人は微笑んだ。
「良かったわね。ユウミはどこの寮に入るかしら?楽しみだわ」
「そうだね、私たちはグリフィンドールとハッフルパフだったからね」
二人の寮はいま初めて知ったのだった。しかし、お父さまがグリフィンドール、お母さまがハッフルパフとは、性格的にそこだろうという感じだったから、さほど驚きはしなかった。
「そうだ、ユウミ、午後からダイアゴン横丁に行こうか?」
『本当?とても嬉しいわ!』
お父さまからの提案はとても嬉しいものだった。あの、ダイアゴン横丁に行けるのだ。わくわくして仕方なかった。