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愛される少女【HP】

第27章 ナルシスト


そんななか大混乱の教室。それを見てロックハート先生はこう言った。

「捕まえなさい、たかがピクシーでしょう」

本を投げたり、もうパニック状態だ。そんなこと言う前になんとかしてほしい。私の掴んでいるピクシーは大人しく私達の近くを飛んでいて他のピクシーが私達に悪戯しないように守ってくれていた。多くの生徒は慌てて教室から飛び出ていく。

「"ペスキピクシペステルノミ"!」

ロックハート先生はそう叫ぶが何も起こらない。さらにはピクシーに杖を奪われてしまう。それを見てロックハート先生はすぐに私室へと駆けあがっていく。

「君たち!残っているピクシーを籠に戻しておきなさい」

そしてこう言い残した。残っているのは、私とクレア,ミア,エイミーと,ハリー,ロン,ハーマイオニーのみだ。ちなみにピクシーに悪戯されて動けないネビルもである。

「信じられない!」

「何よ〜これ」

ミアとエイミーはそう怒りだし、クレアも無言だが怒っているようだ。そういう私も少しイラっとしている。あちらではハリーとロンがうろたえていた。それを見たハーマイオニーが杖を取り出してこう叫ぶ。

「"イモビラス"!!」

するとピクシーは動きを止めて騒ぎは収まった。

『ありがとう、ハーマイオニー』

私はハーマイオニーにお礼を述べてから、魔法を使いピクシー達を籠に戻していく。みんなで協力をしたため、すぐに戻すことが出来た。後は...

『ん〜...』

「ちょっと、ユウミ?」

私達を守ってくれた3匹のピクシーだけだ。この3匹は私が守ったため動けている。

『(やっぱり、仲間のところがいいわよね)』

私はそう思ってピクシー達に籠に戻るように伝える。すると2匹のピクシーは大人しく戻っていった。しかし1匹のピクシーは私の方に近づいてくる。

『どうしたの?』

そのピクシーは私の頬に自分の顔をスリスリさせてから戻っていった。

『ふふ、可愛いわね』

私がそうされているのを見たのはクレア,ミア,エイミーだけで、ハリー達はなにやら話をしていた。

「信じられないよ、あいつ!」

「あいつなんて言わないで!ロックハート先生は私たちに体験学習をさせようとしたのよ」

聞こえてきたのは憤慨するロンの声とあんなことがあったのにまだ庇っているハーマイオニーの声だった。

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