第25章 夏休み
「いんや。ユウミが俺を呼びに来たんだ」
「「ユウミ!?」」
ハグリッドは私の名前を出した。それにいち早く反応したフレッドとジョージ。
『こんにちは』
ちょっと苦笑いをしてからみんなの前にひょっこりと顔を出す。すると、フレッドとジョージに抱きつかれた。
「「ユウミ、久しぶり!!」」
『フレッドもジョージも久しぶりね』
軽く抱き締め返してから二人ににっこり笑って、モリーさんとアーサーさんに向き直った。
『お久しぶりです、モリーさん,アーサーさん』
「あら、ユウミ、久しぶりね!」
モリーさんとアーサーさんとハグをして挨拶を交わす。ウィーズリー家とは幼馴染なのだが、ホグワーツが始まってからは会えていなかったので久しぶりなのだ。
「レイラとルイスは元気かしら?」
『はい。お父さまもお母さまも元気です』
モリーさんとそんなことを話していると、後ろから私の名前が呼ばれた。
「「ユウミ!」」
『お父さま!お母さま!』
私の名前を呼んだのは話に出ていたお父さまとお母さまであった。
「あら、久しぶりね!」
お父さまとお母さまはモリーさんとアーサーさんやハーマイオニーの両親と話を始めたので私は、ハリー達のいる方へ向かった。
『ハリー、ロンから聞いたわ。大変だったわね?』
「うん。でもロン達が助けに来てくれたから」
「「ユウミ!」」
「僕たちも」
「行ったんだぜ!」
「「怒られたけどな!」」
フレッドとジョージは顔を見合わせて笑っている。それにつられて私もくすっと笑い、そこからはみんなで談笑をしていた。
「ユウミ!そろそろ行くよ」
『はい。じゃあみんなホグワーツでね!』
お父さまに呼ばれたため、みんなに挨拶をしてからここから出る。そしてお父さまとお母さまと買い物をした。
『これはこれね?んー、これはそれよね?』
今私が何をしているのかというと、ホグワーツへの行く支度をしていた。そして今日買ったものの整理だ。そんなことをしながら私はあることを考えていた。新学期にホグワーツに行くさい、ハリーとロンが空飛ぶ車でやってくることだ。
あれはこれから役に立つ出来事となるため止めることは出来ない。でもおそらく止めなくても大丈夫なはず。私はそう結論づけることにした。