第9章 お手紙
使われていないベッドに寝転がり、お腹を摩る
陣「ほれ、毛布腹に当てとけ」
『え…』
陣「女子は大変だねぇ~。ま、ゆっくり休んでろ」
察してくれるのは嬉しいけどちょっと恥ずかしい…
『あ、ありがとう…』
若葉は毛布をお腹に当てて襲い来る睡魔に身を委ねた
『ん…』
うっすら目を開ける
そして背中に違和感が
『…り…りっちゃん…!?』
凛月「んぅ……あー…若葉おはよ~…」
『おはようじゃなくて…何してるの…』
凛月「ん~…ここで寝ようと思ったら…若葉が寝てて…血の匂いが濃くていい匂いだったから…つい」
『つい。じゃなくて』
凛月「ねぇねぇ、どっか怪我したの?若葉から血の匂いがすごいんだけど」
『怪我してないから大丈夫。ほら、離れて、起きるから』
凛月「え~…」
『えーじゃなくて』
若葉が起き上がり、ベッドから降りようとする
グイッ
『きゃ…っ』
腕を引っ張られて若葉の上で凛月が見下ろしている
『な…』
凛月「ダメじゃん若葉。きゃっとか言ったらバレちゃうよ~?女の子だって」
『う…』
凛月「ねぇ、血ぃ頂戴よ~…」
凛月が若葉の首に顔を埋める
『ちょ…っ!』
凛月「ふふふ…♪」
パコンッ
凛月「いた…」
『ま、まーくん!』
真緒「やっぱりここか。ったく、お前は油断も隙もねぇなぁ」
凛月「むぅ…。せっかくコヨミから血をもらおうと思ったのに…」
『何でここが…』
真緒「教室行ったらスバルと鳴上が…」