第9章 お手紙
『失礼しまーす…』
「はい」
扉が開かれて現れたのは綺麗な赤髪の男の子
『(まーくんより…明るい色…)』
「??どちら様ですか?」
『あ、あの…』
嵐「あら!若葉ちゃん!来てくれたのねェ♪」
『お姉ちゃん…!』
「鳴上先輩、お知り合いですか?」
嵐「この子は転校してきた白雪若葉ちゃん♪アタシたちのプロデューサーをしてくれる子よ♪」
『よろしくお願いします』
「私は朱桜司と申します。よろしくお願い致します」
深々と下げられた頭につられて若葉も頭を下げる
嵐「まぁまぁ、中に入って♪」
『お邪魔しまーす…』
泉「ナルくんが言ってた子ってその子のことぉ?」
嵐「そうよぉ、泉ちゃん♪」
凛月「あ~…若葉だぁ…」
凛月は寝ていたソファから起き上がり、若葉に抱きつく
『わっ、りっちゃん…』
泉・司「りっちゃん…!?」
『?』
凛月「どうしたの。セッちゃん、ス~ちゃん」
司「凛月先輩は白雪先輩とお知り合いなのですか?」
凛月「知り合いっていうか…幼馴染」
『うん』
泉「(何かムカつく…)」
凛月「セッちゃん、顔怖いよ」
泉「はぁ?どこがぁ?いつも通りだしぃ」
凛月「若葉~…血ぃ頂戴…」
『だーめ。これ食べて我慢して』
若葉は凛月の口の中にキャンディを放り込んだ
凛月「ん。甘」
『ふふ、いちご味だよ』
視線を感じて振り返るそこには目を輝かせている司の姿が
『……食べますか?』
にこっと笑ってアメを差し出すと嬉しそうに寄って来た
司「いいのですか!?」
泉「ちょっとぉ、かさくんにお菓子あげないでよねぇ」
『お菓子禁止なんですか?』
嵐「司ちゃんは太りやすいのよォ。だから泉ちゃんが気をつけて見てるの」
『なるほど…。でもアメ1個ですよ?』
泉「アメ1個でもカロリーはあるからねぇ」
『(相変わらずだなぁ…)』