第9章 お手紙
若葉は流星隊のいる防音室へ来ていた
『はい、これが今回の衣装になります!』
鉄虎「おぉ~!」
忍「かっこいいでござる!」
翠「衣装っていうか…浴衣?」
『ベースは浴衣!でも普通の浴衣より通気性のいい生地で作ってあるんだ。あと激しい動きでも大丈夫なようにちょっと工夫してみたよ』
忍「すごいでござる!」
鉄虎「これは何ッスか?」
『ブレスレット!みんなの色作ったんだ』
翠「星がついてる…」
『ちょっと可愛くしすぎちゃったかな…?』
千秋「いいと思うぞ!」
『守沢先輩…!』
奏汰「ぷかぷか…♪」
『深海先輩またびしょ濡れですね。タオル使ってください』
奏汰「ありがとうございます~…♪」
『一度着てみてもらってもいいですか?気になるところがあれば言って欲しいです』
千秋「わかった!」
みんな一斉に着替え始めた
千秋「ぴったりだぞ!動きやすいな!」
忍「跳ねても走っても着崩れしないでござる!」
鉄虎「涼しいッス!」
奏汰「これでみずあびしたらきもちいでしょうね~♪」
『仮縫いしてるところもあるのでダメですよ、先輩』
翠「ブレスレット…可愛いッス」
『…!…ありがとう…!嬉しい!』
にこっと笑うと奏汰以外の人が目を背けた
『…?』
千秋「(白雪が笑うと心臓が痛い…!)」
忍「(白雪殿は男子なのに…可愛い笑顔でござる…)」
鉄虎「(若葉先輩…女の子みたいッス…絶対言えないッスけど…)」
翠「(白雪先輩が笑うと…ほのぼのする…)」
『あの…?』
千秋「あ、いや、何でもないぞ!」
鉄虎「うッス!お祭りが楽しみッス!」
忍「白雪殿、終わった後は出店など回ってもいいのでござろうか…?」
『うん、いいと思うよ』
忍「楽しみでござる!」
『(可愛いなぁ…)』
若葉は衣装をみんなから受け取り、腕時計を見た
『そろそろ行かなきゃ…』
翠「もう行くんスか…?」
『うん、この後に用事入ってて…』
翠「そう…ッスか」
『………』
若葉は翠の手を握った
翠「…!?」
『今度はちゃんと練習見るからね』
翠「は…はいッス…」
『じゃあまた!』
若葉は部屋から出て行った
翠「(先輩って…手ぇ小さいんだな…)」