第9章 お手紙
鉄虎「若葉先輩、猫好きなんスか?」
『うん、動物全般好きだよ』
翠「さっきの猫…白雪先輩に“さよなら”って言ったんスかね…」
『ん~…“またね”かな』
忍「白雪殿かっこいいでござる…!」
千秋「おぉ、集まっているな!」
奏汰「ぷかぷか~…♪」
『(またびしょ濡れ…)』
千秋「白雪、あの話はもうしたのか?」
『すみません、まだなんです』
千秋「そうか。では俺から説明しよう!我ら流星隊に仕事が来たぞ!」
流星隊のみんなに仕事の内容を話した
忍「お祭りでござるか…!?」
翠「お祭り…」
鉄虎「お祭り…」
『はい、お祭りです!なので衣装も浴衣のようなものをイメージして作ろうかと』
千秋「衣装を作ってくれるのか?」
『はい、もちろん!任せてください!』
昔は自分の衣装を自分で作ってたんだから!
『ということで採寸しますね。腕上げてください』
5人分の採寸を終えて紙に記入
千秋「よし、俺たちはお祭りまでの日数を全力で練習だ!」
鉄虎「うッス!!」
忍「頑張るでござる!」
翠「うぅ…」
奏汰「ふふふ…♪」
その日から5人の猛特訓が始まった
今まで公園や小さな広場でヒーローショーのようなものしかやってこなかった彼らには初めて大仕事らしい
絶対に成功させてあげたい
ううん、成功させてみせる
若葉は早速衣装作りに取り掛かった
スケッチブックに衣装のデザインを描いていく
『こんな感じかな…』
浴衣のようなイメージだが裾は少し広め
『……よし、できた』
デザインは出来上がった
そこから布を調達し、型紙を作って…
作業を続けていると外はもう真っ暗
『あちゃー…熱中するとこうなんだから…』
机の上に広げた裁縫道具や布を片付ける
そしてカバンを持って帰ろうとしたが防音室の窓から光りがもれている
『あれ…?』