第9章 お手紙
『(やった…やった…!!絶対に成功させてみせる…!!)』
スバル「あれ、若葉、顔にやけてるけどどうしたの?」
真「いや、それより何で濡れてるの!?」
『さっき噴水に入っちゃって……って、にやけてる!?』
スバル「うん、何か楽しそう!」
『うん、実は…』
若葉はスバルたちに仕事の内容を話した
真「へぇ…!すごいね!」
スバル「若葉プロデューサーとして頑張ってるね!」
『ううん、全然だよ。だからこそ、この仕事は絶対に成功させてみせる!これからのためにもね!』
北斗「気合いを入れるのはいいが無理をするなよ?お前はすぐに無理をする」
スバル「あ~、それは確かにね~!」
『うっ…気をつけます…』
北斗「とりあえず着替えないと風邪をひくぞ」
―――放課後―――
濡れた制服は佐賀美先生に乾かしてもらい、流星隊が練習している防音室へと向かう
コンコンッ
『失礼しまー…』
ガチャッ!
『わっ!』
忍「白雪殿!?」
『忍くん…?』
ドアノブを掴もうとした瞬間、いきなり扉が開き、頭をぶつけた
忍「申し訳ないでござる…!」
『ううん…大丈夫だけど…どうしたの…』
翠「仙石くん…ただの猫だよ…?」
忍「ひぃっ!」
忍は若葉の後ろに隠れた
鉄虎「仙石くんは猫が苦手なんスよ」
『猫…苦手なの…?』
後ろに隠れている忍は涙目になりながらこくこくと頷いた
『大丈夫だよ。ほら』
若葉は翠から猫を渡してもらい、抱き上げた
『可愛いね~…わっ』
猫が若葉の口元を舐めた
『あはは、くすぐったいよ~』
忍「……白雪殿は…平気でござるか…?」
『うん。ほら、ゆーっくり頭撫でてごらん?』
忍が恐る恐る手を伸ばす
『怖くないよ。いい子だから、この子』
忍「…あ…ふわふわでござる…」
『ふふっ、ね?大丈夫でしょ?』
忍「で、でも…まだ怖いでござるよ~…!」
『すぐには無理でも少しずつ慣れていけばいいよ』
猫は若葉の腕から飛び降りた
『もう行くの?』
猫は小さく「ニャー」と返して窓から出て行ってしまった