第8章 流星隊
佐賀美「ふぅ…」
椚「ため息なんてついてどうしたんですか」
佐賀美「おぉ、あきやん」
椚「その呼び方やめてください」
佐賀美「………」
椚「コヨミですか?」
佐賀美「あぁ。寝不足で今寝てる」
椚「…昨日のことですか…」
佐賀美「たぶんな」
椚「………」
佐賀美「この学院の中には関係者以外入ってこれないからな」
椚「しかしあの男…どんな手を使ってくるかわかりませんよ」
佐賀美「………」
『ん…』
若葉が目を覚ますとカーテンの隙間からオレンジの光りが
『あれ…!?』
慌てて飛び起きてカーテンを開けた
外はもうオレンジ色の夕日が辺りを照らしていて生徒たちが帰り始めている
『あっ…ちゃぁ…ずっと寝てたんだ…』
授業サボっちゃったな…
『先生もいない…』
若葉はベッドを出て小さいメモ用紙に書置きを残して保健室を出た
『ずっと寝ちゃって先生にも悪いことしたなぁ…』
教室へ戻り教科書などをカバンに詰める
『さて、どうしようかな…』
ふと外を見ると木の上にいる忍くんを見つけた
『あ…』
―――――
『忍くん、また降りられなくなるよ~…』
忍「白雪殿!」
忍を見つけた若葉はカバンを持って忍のいる場所に来た
忍「白雪殿!拙者は修行中でござる!手助け無用!でござる!とうっ!!」
『あ』
忍は木の上から思いっきり飛んだ
ザザッ!!ズサーッ!!
しかし着地に失敗
思いっきり転んでしまった
『だ、大丈夫!?』
忍「な、なんのこれしき…っ」
『………』
忍「……ぐすっ」
『よしよし、大丈夫大丈夫。あ、ほっぺ擦りむいてる』
忍「うぅ…」
『ちょっと待っててね』
忍「…?」