第7章 シンデレラ
『あ。電気ついてる』
真緒「は?」
『私の家』
真緒「はぁ!?何で…まさか…泥棒…!?」
『あ、大丈夫。わかってるから』
真緒「は?」
『ただいまぁ』
凛月「おかえり~♪」
真緒「凛月…!?」
『ご飯は?』
凛月「まだ~」
『じゃあ作るね~』
真緒「待て待て待て。当たり前のように夫婦みたいな会話してんなよ」
凛月「まーくんヤキモチ~?」
真緒「違うわ」
『この前からたまに来るの。合鍵使って』
凛月「えへへ~」
真緒「お前なぁ…」
『りっちゃん、いるのはいいけど鍵は閉めてね。お兄ちゃん来たらどうするの』
凛月「え、追い返すけど」
『…あ、そ』
凛月の言葉に返す言葉もなく、3人で仲良くご飯を食べた
―――翌日―――
『ふわぁ…』
あくびを手で隠しながら学院へ向かう
『…今日も人だかりが…』
昨日は瀬名先輩が助けてくれたけど…今回は…
『(頑張らねば…)』
若葉は人だかりに気づかれないようにそっと近づいて開いていた隙間から学院の中へ一気に入った
「あ!」
「えー…今日もサインもらえなかったぁ」
『僕アイドルじゃないからぁ…!』
一気に走って下駄箱へ
『ふぅ…いつになったら納まるんだろ…』
千秋「お、白雪じゃないか!」
『守沢先輩!おはようございます!』
千秋「あぁ!大変だったみたいだな」
『あはは…まぁ…』
千秋「白雪のシンデレラ役は可愛かったからな!」
『そ、そうですか…?』
千秋「あぁ!思わずドキッとしたぞ!」
『あ、ありがとうございます…!』
いつもと変わらないニコニコとした笑顔で千秋は教室へと向かった
『…流星隊のリーダー…守沢千秋先輩…流星隊のレッスン見てみたいなぁ……』
面白そう…