第7章 シンデレラ
『おはよ…っと!?』
アドニス「若葉か。すまない。前が見えていなかった」
教室に入ろうとすると積み重なった資料を持つアドニスだった
『大丈夫…!?手伝おうか!?』
アドニス「心配はいらない。俺は強い。若葉も、もっと肉を食って強くなれ」
『うん…わかった…』
アドニスはそう言って教室を出て行った
『お肉…食べたいな…』
朝ごはん食べたのにお腹空くじゃないか
『おはよぉ』
スバル「あ!若葉だ!おっはよ~!」
真「おはよ!」
北斗「朝から疲れているな。疲れには甘いものがいぞ。金平糖食べるか?」
『わ、ありがと~!』
佐賀美「ほい、席つけ~」
教室に佐賀美が入ってきて朝礼が始まった
佐賀美「――とういうことだ。以上、朝礼終わり~。あ、白雪。お前職員室来い」
『え…』
佐賀美「んじゃ」
スバル「若葉、何かしたの?」
『心当たりはないけど…』
真「悪いことじゃないといいね」
『そだね…』
若葉は職員室へ向かった
『失礼します…』
佐賀美「お、来たか」
そこには佐賀美先生と椚先生が
『どうしたんですか…?』
椚「あまり思わしくない人物が監視カメラに映っていたのでね」
『思わしくない人物…?』
佐賀美「あぁ。これ見ろ」
佐賀美先生のパソコンに映像が映っていた
『…!!』
佐賀美「お前のよく知る人物だよな?」
この背格好…
この変装の仕方…仕草…
『お兄…ちゃん…?』
椚「やはりですか…」
佐賀美「俺とあきやんは見たことがあるだけで…確信ができなかったが…」
椚「その呼び方やめてください」
『何で…』
佐賀美「この前のシンデレラだよ」
『え…!?』
椚「貴方の写真が誰かに撮られていたようで…。それが外に出てしまった…というのが一番納得できますね」
『……っ』
こんなに早くバレるなんて…
佐賀美「俺らも気をつけるけどよ。登下校は気をつけろ」
『は、はい…』
どうしよう…
佐賀美「そんな不安そうな顔すんな」
佐賀美が若葉の頭を撫でた
椚「何かあればちゃんと私達が助けます」
『…はい…!』
頼れる先生たちだ
大丈夫
生徒以外、出入りできないし!
またあの2人のせいで止まりたくない
私は進むんだ