第7章 シンデレラ
みんなは曲に合わせて踊る
『…………』
北斗「よし、少し休憩」
真「はぁ…はぁ…」
スバル「~♪~♪~」
真緒「お前の目から見てどうだった?」
『うーん…』
真緒「…素直に言っていいぞ」
『そう?じゃあ言うね。全然ダメ』
真緒「最高の笑顔でひでぇこと言うな…」
『素直に言っていいって言ったから…』
北斗「どこがダメだったんだ?」
『全部かな』
真「全部…!?」
『スバルくん』
スバル「?」
『今のままステージに立ったら…自分だけが楽しくなっちゃうよ?アイドルは自分も、見てくれてる人も楽しませなきゃね』
スバル「見てくれてるも楽しませる…」
『自分が楽しいって気持ちは大事だけど…それだけじゃダメ。見てくれてる人にも楽しんでもらえるようにしないとね』
スバル「うーん…」
『北斗くん』
北斗「あぁ」
『動きが全体的に固い。周りを気にし過ぎて実力の半分も出せてないんじゃないかな?』
北斗「そう…なのか…?」
『それは自分で気づかなきゃいけないね。北斗くんはスバルくんとは逆にもっと自分を出していかなきゃダメだね』
北斗「………」
『真くん』
真「は、はいっ」
『真くんは自分に自信がないように見える。せっかくかっこいいのにもったいないよ?』
真「か、かっこいい…!?」
『うん。もったいなよ。もっと自分に自信持っていいんだよ?』
真「自信…かぁ…」
『まーくんは…』
真緒「おう」
『何か考え事でもしてた?アクロバット得意なまーくんにしては動きがぎこちなかったよ』
真緒「そうか?(こいつ…よく見てんなぁ…)」
『くらいかな。さ、もう一回頭から踊ってみようか!』
スバル「よし!頑張る!」
『1、2、3、4、1、2、3、4…』
さっきよりかはよくなったけど…
何か…やっぱり違うなぁ…
『じゃあ今日はここまでにしようか。お疲れ様』