第2章 転校初日
ポケットに手を入れてスバルの前に出す
『これとかどうかな?』
手を開くと2つのキラキラと輝くビー玉が
スバル「おぉ~!!もらっていいの!?」
『ふふ、いいよ』
スバル「やった~!若葉大好き~!」
喜んでいる明星くんを見届けて静かな2人の元へ
『よろしく、僕は白雪若葉』
「俺は乙狩アドニスだ。よろしく」
『アドニスくんって…ハーフ?』
アドニス「あぁ、父親が外国人なんだ。母親が日本人」
『そうなんだ!ハーフってかっこいいね!』
アドニス「ありがとう。白雪もかっこいいぞ」
『え、そうかな?ありがとう』
ふんわり笑う若葉に何とも言えない感情が表れたのだった
「アドニス殿~!」
『あ、君もはじめまして!』
「こ、これは転校生殿!えっと…」
『ふふ、白雪若葉です。よろしくね』
「白雪殿、よろしくお願い致す」
『うん、よろしくね。君の名前は?』
「自己紹介が遅れてすまない!我は神崎颯馬だ。よろしく頼む」
『神崎くんね、よろしく』
武士みたいな話し方…おもしろい子たちだなぁ…
このクラスがこんなに個性豊かなんだ
他のクラスが気になる…
―――――
『名前と顔を早く覚えなきゃね…』
記憶力はいい方だからすぐに覚えられるだろうと隣のクラスを覗く
『えーっと……って…』
あれ?見たことある人がいる…
「どなたかお探しですか?」
『えっ…?』
上を見上げると涙ぼくろが可愛らしい男の子が
『あ、えっと…』
「おや?そう言えば見たことのない方ですね…」
『あ、今日転校してきたんです。白雪若葉と言います。よろしくお願いします』
「これはこれはご丁寧に…。わたくしは伏見弓弦と申します。よろしくお願い致します」
丁寧に深々とお辞儀をする
「あらァ?どうしたの、弓弦ちゃん」
弓弦「鳴上様。転校生様がご挨拶に」
「転校生?」
ひょこっと顔を覗かせた人物はよく知っている人物だった
『!!』
嵐お姉ちゃん…