第7章 シンデレラ
講堂にはたくさんのお客さんが
学院の人たちの他にも、他校の生徒が来ていた
物語は順調に進んで行き、中盤へ
『《私も…舞踏会へ行きたいわ…王子様にお会いしたい…》』
友也「《泣かないで。シンデレラ》」
『《この声は…?あなたは誰…?》』
友也「《シンデレラ、お前はいつも仕事を頑張るいい子ですね。その褒美に私が舞踏会へ行かせてあげましょう》」
『《本当ですか…?》』
友也「《はい。ではまず畑でカボチャを取っておいで》」
『《はい》』
カボチャは馬車へと変わり、馬が現れ、準備が整った
『《まぁ素敵…!でも…このお洋服では…》』
友也「《あら、忘れていたわ。それっ》」
講堂が一気に暗転し、しばらくするとライトが照らす
その瞬間、会場がざわついた
若葉がドレス姿に変わっていた
『《まぁ素敵なドレス…!》』
友也「《…………》」
『(真白くん…?)』
友也「(しまった…。セリフ飛んだ…!)」
『《…ありがとう。こんな素敵なドレス、初めてです。これで舞踏会に行けます》』
友也「《!!…えぇ、楽しんでおいでシンデレラ。でも私の魔法は12時までしか続かないから、それを忘れないでね》」
『《はい、行ってきます》』
舞台の背景が変わる
そして王子様と出会い、ダンスのシーンへ
曲が流れて王子様役の日々樹先輩と踊る
渉「(稽古中はそんなに感じませんでしたが…舞台に立つとこんなにも変わるのですね…あなたは…)」
『《あっ…いけない…。おやすみなさい、王子様…》』
シンデレラは王子の元を離れて階段を降りる
その拍子にガラスの靴が脱げてしまった
しかし戻る時間はなくてそのまま家に帰って行った
そしてその後、お城の使いがガラスの靴を持って現れた
そして姉の2人が靴に足を入れるが入らない
最後にシンデレラが足を入れた
シンデレラの足にはぴったり
渉「《あなたが私の探していたシンデレラ…》」
『《王子様…》』
2人は幸せに暮らしました
暗転し、みんなで一列に並ぶ
そしてライトが照らす
観客からは大きな拍手が贈られた