第7章 シンデレラ
そして月日は経ってとうとう公演の日になった
友也「き…緊張します…」
北斗「大丈夫か友也」
『お待たせ』
カーテンから出てきたのは長いウィッグをつけた若葉
友也「髪型が変わると印象って大分変わりますね…」
『そうだね~』
北斗「若葉はずいぶん余裕そうだな」
『そんなことないよ!結構心臓バクバク…。久しぶりだしね』
北斗「本当に巻き込んでしまってすまない」
『そんなに謝らなくていいんだって。僕もやってみたかったし』
友也「すごいですね…若葉先輩…。俺は…いつも緊張でどうにかなりそう…」
友也は緊張で手が震えていた
『………』
若葉は友也の手を握った
友也「え…っ…若葉先輩…!?」
『緊張するときはね…こうやって…』
友也の額に自分の額を合わせた
『大丈夫…大丈夫だよ』
友也「…////!」
『友也くんは…大丈夫…』
友也「(あれ…)」
『もう大丈夫だよ。ね?』
友也「は、はい…」
『いつもね、こうやって…手を握って額を合わせると落ち着くんだよ』
友也「あ、ありがとうございます!」
『よし、頑張ろうね!』
友也「はい!」
北斗「あぁ」
渉「さぁさぁまもなく開演ですよ!!張り切っていきましょうね!!」
友也「うわ、出た」
『こんにちわ、日々樹先輩』
渉「おや、意外と落ち着いていますねぇ」
舞台裏にみんなが揃った
渉「では…いきましょうか。観客のみなさんが待っています」
そしてついに幕は開いた