第6章 お姉ちゃん
―――翌日―――
コヨミの風邪も良くなり、3人で夕方まで過ごしていた
真緒「もうこんな時間か…」
部屋には夕日が差し込んでいた
真緒「そろそろ帰るか…」
『え…』
真緒「え?」
『あ、ううん、何でもない』
凛月「えー…」
真緒「えーじゃない」
『………』
コヨミは2人の服の裾を掴んだ
真緒・凛月「!」
『………』
コヨミは目を逸らして少しだけ頬を膨らませていた
真緒「ったく…可愛いなぁ!お前は!」
凛月「可愛い可愛い~♪」
ギュッ!
『きゃあっ!』
2人に抱きつかれて身動きが取れない
真緒「寂しいなら寂しいって言えよなぁ!」
凛月「いて欲しいならいつまでもいるよ~♪」
『ふ、2人とも…///』
真緒「もう自分の気持ち押し殺さなくていいんだって」
凛月「俺たちがいつでもコヨミのワガママ聞いてあげる~♪」
『……///』
2人は私のワガママを聞いてくれて、もう1晩泊まってくれた
―――――
『おはよ!』
スバル「あ!若葉おはよ~!」
『うん!おはよ!』
北斗「風邪をひいていたそうだな。大丈夫か?」
『うん、もうすっかり!練習出れなくてごめんね…』
北斗「気にするな。お前は覚えるのが早い。これから練習に参加しても覚えられるだろう」
『うん!頑張るね!』
真「そういえば若葉くん、演劇部に入ったんだって?」
『入ったわけじゃないんだけどね。臨時部員だよ』
真「あれ、そうだったんだ。ちなみに何やるの~?」
北斗「シンデレラだ」
真「シンデレラ!?」
スバル「シンデレラ役って誰なの?1年生の子?」
北斗「若葉だ」
真「え?」
スバル「若葉!?」
『うん、そう。僕だよ』
真「若葉くんなら…何か…納得かも…」
『え?』
スバル「似合いそう~!絶対観に行くね!」
『うん!ありがと!』