第6章 お姉ちゃん
《熱出たの?でもお仕事は休めないのよ》
《いい?あなたはトップアイドルなのよ。休むなんてことしないで頂戴》
《あなたは私の言われた通りにすればいいの》
《何でこんなときに熱なんて…。体調管理がなってないじゃない!!》
ごめんなさい
私は“お人形”だもんね
言うこと聞かなきゃ…
『っ!!!』
昔の頃の夢を見て目を覚ました
『はぁ…はぁ…』
夢かと安心して一息つく
『(あれ…?何か狭い…)』
隣を見ると凛月の寝顔が
そして反対を見ると真緒の寝顔が
『(この狭いベッドでなぜ川の字…)』
そんなことを思いながらも2人に感謝した
『ありがと…側にいてくれて…』
チュッ…
真緒と凛月の頬にキスを落とした
『うつっちゃうかなぁ…』
そしてまた毛布に潜って眠りに付いた
真緒「……///」←起きてた
凛月「……♪」←起きてた
―――――
『ん…』
いい匂いがして目が覚めた
隣には凛月が寝ていた
『まーくん…?』
コヨミは起き上がっていい匂いのする方へ向かった
『まーくん…?』
真緒「おう。はよ。勝手にキッチン借りて悪いな。大したもん作れないけど…」
『ううん、ありがと…』
真緒「顔色よくなったな」
真緒はコヨミと自分の額を合わせた
真緒「おし、下がったな」
ふと目が合うと顔が赤くなる2人
真緒「わ、悪い…///」
『ううん…///』
真緒「り、凛月起こしてくるな!//」
『う、うん…//』
コヨミはイスに座ってテーブルの上のご飯を見た
『(人の作ったご飯食べるの…久しぶり…)』
凛月「うぅぅ…眠い~…」
真緒「ほら、起きろ~」
『(家がこんなに賑やかなのも…久しぶり…)』
それになにより…
風邪のときに誰かがいることが嬉しい
『2人とも…』
真緒「?」
凛月「ん~?」
『ありがと。いっぱいお世話になっちゃったね』