第6章 お姉ちゃん
千秋「佐賀美せんせ…って、いないのか」
千秋はイスに座って佐賀美を待つことにした
開いてる窓から風が吹き、ベッドにかかってるカーテンがフワリと舞った
千秋「…白雪?」
千秋がカーテンをめくると眠っている若葉が
千秋「(冷えピタ…。風邪か?)」
千秋は若葉の頬に触れた
『ん…』
千秋「…!」
女の子のような幼い寝顔
千秋「(何だ…?心臓がやけにうるさいぞ…!?)」
千秋はうるさい心臓に疑問を浮かべながらイスに座った
千秋「(???)」
ガラッ
佐賀美「守沢?何してんだ?」
千秋「佐賀美先生…。俺は…心臓が悪いのかもしれないです…!」
佐賀美「は?」
―――――
千秋がぶつぶつ言いながら保健室を出た数分後に真緒が来た
真緒「先生!!コヨミは!?」
佐賀美「おぉ、来たか。ベッドで寝てる。あとここでは若葉な〜。ツッコミは俺の専門じゃないぞー」
真緒「コヨミ…!」
佐賀美「さっきよりは下がったが…まだ高いな。安静にしてるよーにっ」
真緒「はい」
真緒は眠ってる若葉を背負ってカバンを持った
真緒「ありがとうございました」
佐賀美「あぁ。明日は休みだ。ゆっくり寝かしとけ~」
真緒「はい」
真緒は保健室から出て若葉の家に向かった
真緒「(すげぇあっつい…。大丈夫かよ…)」
『う……』
真緒「あ、起きたか?」
『まー…くん…?』
真緒「おう。大丈夫か?具合悪いとか…」
『まーくん……♪』
首にぎゅっと力を入れる若葉
真緒「コヨミ…!?」
『まーくん……近くにいる…』
真緒「…あぁ。いるよ。ちゃんと近くに」