第6章 お姉ちゃん
たまに来るめまいに悩まされながらも1日の授業が終了した
『(ふぅ。さて、図書室に行って資料を見てこないと…イベント何かやりたいなぁ…)』
何かイベントをやりたい
みんなで参加できる何か…
若葉は図書室で本をいろいろ漁っていた
『(あ、この服の本…いいかも)』
図書室は広くて様々な分野の本が置かれている
『(これだけ本があれば何かヒントがあるよね)』
本を大量にテーブルに置いて1冊ずつ目を通す
そしてノートに気になったワードや服のイラストを書いていく
『(あ、この服…衣装にしたらここにフリルを足して…)』
夢中になって書き写しているとあっという間に本は全て読み終わっていた
『あれ…』
いつの間に…
持ってきていた本を棚に戻して図書室を出た
グラッ…
『あれ…』
目の前が揺らいで壁に手をついた
『…おかしいなぁ…』
フラフラと歩いていると目の前に人影が
『お姉ちゃん…?』
嵐「あら若葉ちゃん!こんなところで会うなんて奇遇ねェ♪」
廊下で会ったお姉ちゃんはジャージ姿で少しだけ汗をかいていた
『そうだねぇ…。部活?』
嵐「そうよォ♪でも疲れちゃったから少し休憩してたの」
『そうなんだぁ…』
嵐「あら?何だか顔が赤いわよ?」
『そう…?少し暑いかな…』
嵐「もしかして熱でもあるんじゃないの?」
『だっ、大丈夫大丈夫!そんなことないよ!今日ちょっと厚着しちゃったんだよ!』
嵐「そう…?」
『あはは…は…はは…』
フラッ…
若葉は足の力が抜けて倒れた
嵐「若葉ちゃん!?」