第5章 新しいお友達
『あ、僕は白雪若葉です。この前2年A組に転校してきたばかりなんです。よろしくお願いします』
「あ、はい!よろしくお願いします!ぼくは紫之創と言います。よろしくお願いします♪お噂はかねがね…」
『う、噂??』
創「はい!転校生さんが来て、プロデューサーになってくれるって…。すごく綺麗な人って聞いていたので…噂通りの方でした!」
『(誰だ…そんな噂流したの…)あ、ありがとう…』
創「あ、すすすすみません!!練習の邪魔をしてしまって…!!」
『あ、いいんです。もうセリフは全部覚えちゃってちょっとだけ練習したかっただけなので』
創「よかったです…!」
『紫之くんは何部なんですか?』
創「ぼくは紅茶部ですよ」
『へぇ…!素敵な部活♪』
創「白雪先輩は紅茶はお好きですか?」
『大好きです!よく自分で入れて飲むんです』
創「じゃあぜひ来てください!部長も喜びますよ!」
『ホントですか?行ってみたいです!』
創「はい!部長にはぼくから言っておくのでいつでも来てくださいね!」
『ありがとうございます!』
そして紫之くんは晩ご飯の準備があるとかで帰って行った
『今日は早く帰ろうかなー…。たまに早く帰ってグダグダするのもいいかな』
若葉はカバンを持って屋上を後にした
―――――
『(今日の晩ご飯は何にしようかな…)』
「あの…っ」
『…?』
声がした気がして回りを見渡す
『誰もいない…?』
「あの…っ!」
『どこから声が…』
「ここ…ここでござる…!あ、あの…助けて欲しいんでござる…!!」
『??』
声は頭上から聞こえていた
見上げるとそこには木の上で震えている男の子がいた
『ど、どうしたんですか…!?』
「よ、よかった…!やっと人が…!お、下りれなくなってしまったんでござる…!!」
涙目で今にも泣き出してしまいそう
『どうしよう…えっと…』
はしごを持ってくるにも場所がわからないし…
持ってきたとしも生徒会にバレてしまう
みんなして生徒会には気をつけろって言ってたから見つかるわけには…
『あ、そうだ』