第5章 新しいお友達
『まーくん』
真緒「おー?」
B組の教室を覗いて真緒を呼び出す
『はい、りっちゃん連れてきたから』
真緒「おう、サンキュ」
凛月「うー…」
真緒「ほら、起きろって」
『ふふふ、じゃあ行くね』
真緒「おう」
若葉は自分の教室へと戻っていった
嵐「真緒ちゃんと凛月ちゃんは若葉ちゃんと仲がいいのね」
真緒「幼馴染なんだよ。昔から一緒にいたからさ」
嵐「そういうの羨ましいわァ…♪」
晃牙「けっ、あんな女みてぇなやつのどこがいいんだか」
真緒「(女だけどな…)」
嵐「あら、可愛いじゃない。アタシは若葉ちゃん大好きよォ♪」
弓弦「わたくしも礼儀正しく、いつも笑顔を絶やさない方で好感が持てますね」
嵐「あら、弓弦ちゃんが言うなんて珍しいわね」
晃牙「お前らみんなしてなぁ…」
―――放課後―――
演劇部はお休み
演技の練習をしたかったが仕方ない
『………あ』
1つあった
この時間帯は生徒があまりいないと踏んでいる
ガチャッ…
着いた場所は屋上
『誰も…いない!ラッキー♪』
若葉はもらった台本を開き、セリフを呟いた
セリフの半分以上はもう頭に入っているので見なくても出来る
身振り手振りを付けながら演じていく
振り向くとそこにはさっきまでいなかったはずの生徒の姿が
『え…っと…』
「あ、す、すみません…!盗み見するつもりでは…!」
『あの、えっと、これは…演劇部の練習で…』
「え、演劇部の方なんですか…?」
『あ、えっと、臨時なので部員ではないんです…』
「そうなんですね…つい綺麗で見とれちゃいました///」
『ふぇ……あ、ありがとうございます…!』
女の子みたいにふわっと笑う子だなぁ…