第4章 臨時メンバー
『すみません、お借りしました』
紅郎「あぁ」
鉄虎「あ、若葉先輩!」
パァっと笑顔になって駆け寄ってくる鉄虎
鉄虎「すっごく似合ってたッス!!」
目をキラキラさせながら若葉を見つめる
『ふふ、ありがとうございます』
鉄虎「敬語じゃなくていいッスよ!あ、あと…名前で呼んでくれたら嬉しいッス!」
『!!…わかった!よろしくね、鉄虎くん!』
鉄虎「はいッス!!」
空手部の部室から出て廊下を歩く
「追いかけてくるなぁぁぁぁぁぁ!!!」
『え…?』
ドンッ!!
『!!』
「わっ!!」
曲がり角でぶつかった
『いたた…っ』
目の前に茶色の髪の毛の可愛い男の子が
「あ、す、すみません!!大丈夫ですか!?」
男の子は急いで起き上がって手を差し伸べてくれた
『あ、ありがとうございます』
「怪我してませんか?」
『あ、はい、大丈夫ですよ』
ニコッと微笑むと男の子は頬を赤くした
『あれ、急いでたんですよね?大丈夫ですか?』
「はっ!!」
男の子は後ろを振り返って辺りを見回す
「ふぅ…」
『大丈夫ですか…?』
「あ、はい!大丈夫みたいです。あ、俺、真白友也って言います」
『僕は白雪若葉です。よろしくお願いします。ところで…急いでどこに行こうとしてたんですか?』
友也「あ、いえ…追いかけられてただけなので…」
『追いかけ…?』
友也「はい…あの変態仮面に」
『変態仮面…??』
「私を呼びましたか!?呼びましたね友也くん!!あなたの日々樹渉です☆」
友也「ひぃ!!出た!!!」
『いつの間に…』
渉「驚きましたか?驚きましたね!」
友也「どっか行け!!変態仮面!!」
“変態仮面”は友也の首元を掴んで抱える
友也「離せぇぇぇぇぇぇ!!」
渉「ふふふ…さぁ友也くん、稽古の時間ですよ」
友也「嫌だ…あんな衣装…」
若葉はそんな様子をポカンと眺めていた
渉「あなたは初めて見る方ですねぇ…」
『あ、はい。転校してきた白雪若葉です』
渉「友也くんに負けず劣らず…可愛らしい顔をしていますねぇ…」
友也「!!逃げてください若葉先輩!」
『え?』
ガシッ!!